3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(12月15日~12月21日)
あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年12月15日から12月21日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。
・「共働き子育てしやすい街」のランキングは、あくまでも保護者にとっての利便性からの観点でしかありません。「子育て支援として行われている種々の施策の内容においてその質が優れているかどうか」のランキングとは違う、ということを認識しなければなりません。大雑把に言えば、子どもにとってひどい育成支援が行われていて職員による児童虐待や子ども同士のいじめ行為が横行していて児童クラブが子どもにとって監獄のような状態であっても、「保護者にとっての利便性が最高級に素晴らしい。受け入れ時間が長く、小学6年生まで入所でき、昼食や夕食のサービスがある」児童クラブであれば、そういう児童クラブがある地域のランキングが上位に来ることがあるでしょう、ということです。(12月16日掲載)
・民営の児童クラブ事業者を悩ませる利用料の未納滞納問題。これを減らすには、「子ども、保護者が、児童クラブによせる信頼感を増大させること」が最も効果的だと私は考えます。それには児童クラブの事業者が、育成支援の内容を充実させる、質の高い子どもと保護者への支援を継続的に安定して行うことが求められます。そのカギを握るのは「職員の優れた資質と、優れた資質を持つ職員が必要十分の人数、配置されていること」です。職員の質と量を満たすことですね。(12月17日掲載)
・児童クラブの運営事業者が利用者の未納滞納を防止したり減らしたりするには、「家計の能力から相当無理をしても児童クラブが必要だから入所させている世帯」への対応が欠かせないのです。これは、事業者だけで解決できる問題ではありません。世帯の所得に応じて多段階の利用料を設定したいとしても、民営事業者では公営クラブのように住民税の納入状況まで把握できません。市区町村が個々の利用世帯ごとに利用料を判定してくれなければ、民間事業者である限り、容易に把握しやすい生活保護や就学援助の有無で利用料減免の程度を判断することが限界です。(12月18日掲載)
・こども家庭庁は、児童クラブの待機児童に限定して短時間の預かり事業をスタートさせる方向であると報じられました。短時間の子どもの受け入れだからと言って、子どもの育成支援についてまったく知識も関心もない者がこの事業に従事することはあってはなりません。報道では、従事する者が必ずしも放課後児童支援員であることは問わない、となっています。これはいけません。「原則として、放課後児童支援員が配置されていること」とするべきです。その放課後児童支援員はその施設に勤務していればよく、公休日等で仕事を休む日に放課後児童支援員が現場にて従事していることが無い日があることはやむを得ないと、百歩譲って目をつむりましょう。つまり放課後児童支援員を1つの施設の責任者として1人でも雇用していればよい、とするものです。ただし、「開設時間に従事している者のうち最低1人は、児童の遊びを指導する者、であること」とするべきです。放課後児童支援員が必ずしも開設時間帯すべてに従事していなくても、必ず従事する者として最低1人は、児童の遊びを指導する者を配置する、ということです。(12月19日掲載)
・運営支援ブログでは、これから児童クラブに関わることになる保護者さん、関係者さんに向けて、不定期ですが、児童クラブのことについて運営支援の独断と偏見による、分かりやすく(そしてなるべく短く!)紹介するシリーズ「児童クラブのトリセツ」シリーズを始めます。(12月20日掲載)
・ ガソリン価格の上昇は児童クラブに関係ないでしょ、と思わないでください。燃料油の上昇による悪影響は次のものがあります。(1)輸送コスト上昇による価格上昇による経費増大。児童クラブでは多くの物を購入します。子どもが使うもの、食べ物。灯油。それらが値上がります。経費が余計に掛かります。運営に影響します。(2)送迎支援を行っているクラブは直接、ガソリン価格上昇が影響します。(3)職員の出費の増大。車出勤の人はガソリンや軽油代が値上がりして家計に影響が出ます。児童クラブ職員の生活を圧迫します。(12月21日掲載)
〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは12月15日から12月21日まで13の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,038市区町村/全1741市町村)
石川県津幡町
新潟県燕市
北海道津別町
群馬県嬬恋村
岡山県津山市
山梨県都留市
北海道鶴居村
山形県鶴岡市
福井県敦賀市
埼玉県鶴ヶ島市
徳島県つるぎ町
青森県鶴田町
島根県津和野町
弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。いまのところ、「おとなの、がくどうものがたり。序」と仮のタイトルを付けています。これは、埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。出版にご興味、ご関心ある方はぜひ弊会までご連絡ください。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ぜひご連絡、お待ちしております。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)